2014年1月16日木曜日

糖尿病って治らないのに治療ってどういうこと?

平成24年3月5日に糖尿病と診断され緊急入院しました。

その時の空腹時血糖値は、285mg/dlでした。

恥ずかしながら、今まで全くと言っていいほど糖尿病について知りませんでした。
糖尿病の人のおしっこは甘い、臭いというような、どうでもいいようなイメージしかありませんでした。
当然、糖尿病の予防についても意識したことはありません。
食べたいだけ食べて、飲みたいだけ飲んでというような生活をしていました。

入院の目的は、高くなった血糖値を下げて体調を整えるという事もありますが、糖尿について理解を深めるという目的もあります。

入院時に病院からもらった入院診療計画書の中に、看護師が患者に対して行う「看護計画」というものがあります。

その看護計画の中に、
「糖尿について理解を深め自己管理できるように援助していきます」
とあります。

入院中、糖尿病患者は、糖尿についての理解を深め、退院した後も自己管理をしていく為の方法について教育を受けることになります。
病院からもらった糖尿病のパンフレットの中に、空腹時血糖値が、126mg/dl以上あると糖尿病と診断されるとあります。
僕は、空腹時の血糖値が285mg/dlありましたので、完璧に糖尿病です。

糖尿病とは、パンフレットに中に、
「糖尿病とは、インスリンというホルモンの量が不足したり、働きが悪くなることにより、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなりすぎた状態(高血糖状態)が長く続く病気です。
インスリンは、すい臓のβ細胞で作られ分泌されます。正常な状態では、インスリンが必要なだけ生産され、かつインスリンの働きが正常であるとき、血糖値を十分に下げる事ができます。
糖尿病患者さんは、インスリン分泌が低下していたり、インスリンの働きが悪くなっているために、血糖値を下げることができずに、血糖値が高い状態になっています。」
とあります。

また、すい臓からインスリンが出なくなると、その機能は回復しないという事です。
つまり糖尿病は絶対に完治しないという事のようです。
このような事を学びます。

何故、血糖値が上がるとダメなの?
血糖値の高い状態が続くと、目や腎臓、手足などの細い血管がもろくなり、障害が起こります。その結果、網膜症、腎症、神経障害といった合併症を発症します。これらは糖尿病に特有の病気で「糖尿病の3大合併症」と呼ばれています。

1、糖尿病性網膜症
目の網膜に障害が出る病気です。高血糖により目の毛細血管に障害が起きて、出血などを起こしてしまいます。悪化すると網膜剥離、最悪の場合は失明にいたります。
年間3000人の方が失明されます。

2、糖尿病性腎症
腎蔵に障害が出る病気です。腎蔵の糸球体と呼ばれる細かい血管の集まったところに障害が起こり、腎蔵の機能が低下してしまいます。最悪の場合、腎蔵の機能が停止してしまい、透析療法が必要になります。
年間16000人の方が新たに透析を始められます。

3、糖尿病性神経障害
体中の神経に障害が起こる病気です。特に、知覚神経、運動神経、自律神経に障害が起こり、体のいろいろな機能が鈍くなったり、痛みやしびれが起こったりします。
足に壊疽を起こして切断される方もおられます。年間で3000人の方足を切断されます。

上記が糖尿病の3大合併症と言われるものです。


糖尿病の治療とは、糖尿病の完治を目指すのではなく(絶対に完治しないので)、合併症を防ぎ(血糖値の良好なコントロール)死ぬまで仲良く糖尿病と付き合っていく方法を学ぶのが糖尿病の治療の最大の目的になります。

教育入院というのは、上記のようなことを学ぶんです。

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